国語の問題の解き方とは‼ その①

「国語の成績がなかなか上がらないのですけど、
どうしたらよいのでしょうか?」

この質問が、私どもの塾の中で最も多いといっても過言ではありません。

 

国語の問題、特に模試などのパターンもいくつかあります。

例えば、漢字を書かせる問題も、独立している場合と文章中にカタカナ表示と波線がセットになっていて、問いとして出題されるような場合です。

今回は、その辺は省いて、別の機会にまたお話しします。

 

今日のお話は、長文読解の解き方についてです。

その①にしたのは、長文読解の解き方についてのお話はきりがないので、
まずは、模試等で出題される長文読解の解き方の基本についてのお話にするため、その①です。

 

お子さまが、週テスト、月例テスト、模試などでの結果の中で、国語の点数が取れない、点数が伸びないという場合です。

お子さまが、国語の問題にどのように取り組んでいるかを確認してみてください。

正解といえるのは、
まずは与えられた文章を全部読んでから問いに答える方法です。

 

中には、まずは、問いを読んで、何を問われるかを確認してから問題文を読むことを親御様がお子様に話して、それを実践するお子さまもたまにいらっしゃいます。

この方法は、大学生などある程度の語彙力があって、普段から読書の習慣がある人(あえて子どもとは言いません)には少し想像を膨らませて、あらかじめ解答までも想像できる人なら若干の正答率が上がるかもしれません。

つまり、この方法は、大人からみれば、先に問いを読むことで、ヒントがあるという安直なテクニックと言えるでしょう。

気持ちは分からなくはないですけれどね。

子どもには、時間の無駄と申し上げてよいかと考えています。

 

次に、問題文を読みながら、傍線①など、問いらしきものにぶつかる度に、
解答していくというパターンです。案外、この方法で問題を解いている
お子は多かったりします。

しかし、答えが、傍線近くにあるとは限らないという、痛い目にあって
初めて最後まで読むようになります。

実は小学3年生、4年生位まではそもそもの問題文がそれほど長くないもの
ですから、傍線部近くに解答があることも多く、この「痛い目」にあうのは小学5年生の長文にならないと出会わないこともあって、残念な結果のまま、
点数が伸びない、どうして?というまま小学5年生になってしまうことも多々あります。

さらに、小学5年生まで、この方法が身についてしまうと、中々クせを直せ
ないのと同じく、本文を最後まで読むことができないまま受験を迎えると
いう残念な場合もあります。

そうならないために、早いうちに、問題文をまずはしっかり読み込むという
習慣づけをつけましょう。

 

わざわざ、こうして書いているのは、教育心理学会での、調査結果が出ているという裏付けがあるからです。

私どもの経験だけで書くだけではなく、教育心理学の分野においても、研究され数値化され、国語の問題で高得点のための一つの方法として発表されています。

 

まずは、与えられた問題文を丁寧に読み解き、
そのうえで、何を問われているのかということを確認して、
答えることが正解に結びつくのです。

 

国語の勉強を始めたならば、その時からでよいので、
まずはしっかり問題文を読んで理解を深めて、問いに挑みましょう。